はちみつ百科 
   

 

美味しいはちみつは、元気なみつばちや花木、草花など大自然からの贈り物です。

近年は国産はちみつの生産量が減少しており、もしかするとこれは大自然からの警告ではないかと感じております。

皆さまの周りにある自然環境は、お変わりはありませんか? 

    
  

みつばちは花々を飛びまわり、糖度40%以上の花蜜を口から吸って蜜胃に貯めていきます。

0.05グラム程度の花蜜が貯まると巣箱に持ち帰り、巣箱の中で待っている内勤蜂に口移しで花蜜を渡します。

花蜜を受け取った内勤蜂はへインベルターゼと呼ばれるみつばち特有の転化酵素を加えて、花蜜をブドウ糖と果糖に転化して巣房(巣穴)に貯めていきます。

巣房に貯められた未完成の蜂蜜は、みつばちの羽であおられて水分を飛ばしながら糖度を上げて熟成されていきます。

この熟成作業は一晩中続くこともあります。

やがて糖度が80%(水分が20%)程度になると、内勤蜂は巣穴の壁(巣防壁)を噛んで折りたたむようにふた(蜜蓋)をかけて密閉します。

これで長期間保存可能なはちみつが完成しました。

 えごの花(上)と、れんげの花(下) 
  

 

 

 

 

 

 
   
 

 

 

 

みつばちの巣箱から蜂蜜を取り出す採蜜作業は、時期やその日の気温によって異なりますが早朝から行います。

採蜜する時は、遠心分離機や蜜刀、蜜こし器、煙をかけるための燻煙器などの道具を用います。

刺されやすい作業のため、服装には充分注意します。

燻煙器を使いながら巣箱から巣板を1枚ずつ取り出して、遠心分離機に入れて回し、はちみつを取り出します。

蜜こし器で巣片などの不純物を取り除いた後、工場でさらに目が細かい布を使ってろ過します。

はちみつは不純物を取り除いただけの天然の状態で瓶に詰められ、お客様の手元に届けられます。

はちみつの主成分はブドウ糖と果糖ですが、その割合は採れた花の種類によって多少差があります。 

ブドウ糖の比率が高いはちみつは白く結晶しやすく、果糖の比率が高いはちみつは結晶しにくくなります。 

はちみつは室温が5~15℃あたりになると結晶しやすくなりますので、当園ではビン詰めしたはちみつは約25℃に保たれた定温室に保管し、お客様に結晶していないはちみつをお届け致しております。

   
  
   

 

 

 

 はちみつ定温室 
     
 

 

  

 

 はちみつを美味しく食べよう

    
 

はちみつはトッピングするだけで、あらゆる料理の甘味料としてお使いいただけます。

はちみつとの相性が特に抜群の簡単メニューをご紹介させていただきます。

この他にも、ホットミルクやスムージーなどに使っても美味しく頂けます。

    
   

【ミルクトースト】

厚めの食パンをフライパンで軽くトーストし、次にフライパンの中にミルクを加えてトーストに染みこませます。

ミルクが十分に染みこむと、ふわっふわの、とろっとろになります。

はちみつをとろーりトッピングすれば絶品グルメの完成です。

    
   

【コーンフレーク】

冷たいミルクや温かいミルクを加えて、サクサク感やトロトロ感が美味しい定番レシピです。

そこにはちみつをとろーりトッピングすれば、美味しいバランス栄養食の完成です。

    
   

【ヨーグルト】

ヨーグルトなどの冷たいデザートにはちみつをとろーりトッピングすると、はちみつは冷えて粘ります。

ヨーグルトのとろとろ感とはちみつのねばねば感が、絶妙の新食感を生み出します。

 

 

  
  はちみつのお酒 ミード 
  
 

ミードとは、はちみつに水を加えてアルコール発酵させたお酒です。その製法がワインに似ていることから、欧米ではハニーワイン(honey wine)と呼ばれて愛飲されております。

ミードの歴史はワインなどよりも遙かに古く、人類最古のお酒であると言われております。人類がミードと初めて出会ったのは今から1万4千年ほど前、人類がまだ狩猟民族だった旧石器時代にまで遡ると言われており、獣に襲われたミツバチの巣に溜まった雨水を飲んだことが人類最古の飲酒だったと考えられております。

その後人類が狩猟民族から農耕民族へと変わりつつある中において、酔いを分かち合って絆を深めるという文化は集団での社会活動に大きな役割を担ったのではないかと考えられております。飲酒は古の時代のご祖先様から受け継いだ大変貴重な文化ですので、飲み会などで早々に酔い潰れたりせず、有意義な時間をお過ごし下さい。

   

 

  

 

ミードは16世紀頃のヨーロッパや地中海沿岸までは主流のお酒だったと言われております。そのため当地域の歴史に登場する多くの偉人達が愛飲していたのではないかと思います。古代エジプト女王のクレオパトラも愛飲していたのではないかと言われております。

ミードは、はちみつに水を加えてアルコール発酵させただけのシンプルなお酒ですので、原料となるはちみつによって色も風味も大きく変わります。

そのため世界各地には長年に渡って飲み継がれてきた様々なミードがあり、大変に奥が深いです。

世界各地に伝わるご当地ミードを飲み比べてみるのも面白いのではないでしょうか?

    
 

新婚旅行をハネムーンと言いますが、この言葉にはミードが深く関わっていると言われております。古代から中世にかけてのヨーロッパでは、結婚直後の新婦が作ったミードを一ヶ月間に渡って新郎に飲ませて子作りに励んだという風習があったそうです。これははちみつに強壮作用があるとされていたことと、1日の産卵数が驚異の1500~2000個というミツバチの多産にあやかるためだったのではないかと考えられております。

お祝いの宴会も1ヶ月間行われたこともあり、蜜月(ハニームーン)という言葉が生まれ、今日のハネムーンになったのではないかと言われております。

 
  みつろうそく  
 
  

みつろうとは、みつばちが巣作りの為に作りだす動物性の蝋のことで、近年注目されている天然素材です。

羽化後12日から20日の若いみつばちが、はちみつを食べた後、腹部にある蝋分泌線から蝋を分泌し巣を作ります。
この巣を集めて熱して精蝋したものがみつろうで、50gのみつろうを作るのに、約10kgものはちみつが必要だと言われております。

みつろうそくは中世ヨーロッパの教会で盛んに使われておりました。

   
 

そのため現在でも多くの教会でろうそく作りのために養蜂が行われております。

炎を消した時にふわっと広がる香りは、アロマテラピー(芳香療法)効果もあり人気が高まっております。

   

近年の防災意識の高まりにより、防災グッズとしてグラスキャンドルの人気が高まっています。

グラスは倒れにくく、金属製の蓋が付いているものをお選びいただくと安全にお使い頂けると思います。

取っ手が付いているグラスをお使い頂けば、点灯したまま持ち運ぶ際に手が熱くならずに便利です。

 

 
   
 

また、みつろうそくは燃焼効率が非常に高いく、黒いすす(油膜)や悪臭が少ないことから、高気密住宅などでは頭痛になりにくいと重宝されております。

   

近年は乾燥肌対策用としてみつろうクリームが注目されるようになりました。

みつろうクリームとは油にみつろうを15~20%程度溶かして、クリーム状に加工したものです。

 

特に看護師や調理師、アトピー気味の方に人気があり、みつろうクリームを自作してお使い頂いている方が増えております。

みつろうは、軟膏や口紅をはじめ、化粧品などに添加するなどして広く使われております。

 

 
   
 

 

日本やアメリカではみつろうに必要な加工を加えて、光沢を良くするなどの目的で食品添加物としても幅広く使われております。

みつばちからの贈り物と聞きますとはちみつやローヤルゼリーを思い浮かぶかと思いますが、みつろうも大切な資源なのです。